| 武田 |
宮田学校給食を育てる会、発足から3年経って今一番感じていることは。 |
| 吉澤 |
地元の野菜を食べるということは特別なことではなくて、当たり前のことだと思っています。子どもたちに、安全で安心して食べられる地元のものを食べてもらう中で、地域と子どもたちがいろんなかかわりを持ってきて、それが自分たちの励みにもなっています。まだまだこれからできることがある―と感じています。 |
| 武田 |
宮田小学校では給食を残す子どもが少ないと聞きました。 |
| 野溝校長 |
心が通じているのか、あまり残さず食べてくれていますね。 |
| 武田 |
材料を提供している側としても、うれしいことですね。 |
| 有賀 |
うれしいです。私自身は、小さいころ好き嫌いがたくさんあって、学校給食は大嫌いでした。今日も子どもたちと一緒に給食をいただきましたが、自分で作っているものが使われていると思うと、さらにおいしく感じますね。 |
| 吉澤 |
今日の給食にも、たくさんの野菜が使われていました。子どもたちが残さずに食べてくれるのは、その気持ちが伝わっているからだと思いますね。 |
| 武田 |
今朝も野菜を納入したそうですが、朝、何時に起きて作業を―。 |
| 有賀 |
今朝は5時50分に起きて納入するタマネギを磨きました。土がついているといけないので―。収穫した時には、芽が出ないように酢をつけて保存しておきました。 |
| 武田 |
有賀さんのように、協力してくれる人たちは皆、新鮮なものを―と心がけて作ってくださっているんですね。 |
| 吉澤 |
毎回というわけにはいきませんが、朝採って届ける―ということを原則にしています。ダイコンを届けてくださる方は、朝4時に起きて、畑に行って採ってくるそうです。今日の給食に使われたダイコンも今朝採ったものです。 |
| 武田 |
納入している農家は何人ですか? |
| 吉澤 |
会の仲間は11人ですが、その中にJA直売所があって、そこにたくさんの農家の人たちが納入していますから、協力者の数は50人近いと思います。その数もだんだん増えていますね。いろんな野菜がたくさん出せるようになりました。 |
| 武田 |
どんなところに気をつけますか。 |
| 有賀 |
草取りや虫も大変ですが、農薬はなるべく使わないようにしています。パセリを納入する時は何度も水洗いして、学校でもう一度確認して―。 |
| 吉澤 |
会の仲間には兼業で農業をしてきた人も多いです。また、専業農家として出荷している人もいますが、出荷する野菜とは別に空いた土地に学校給食用の野菜を無農薬で作ってくれています。 |
| 武田 |
冬、野菜があまり採れない季節はどうやって確保を。 |
| 吉澤 |
ジャガイモやタマネギ、ダイコンなどを多めに作って、貯蔵してくれています。 |
| 野溝校長 |
保護者の皆さんからも「ありがたい」という声が届いていまして、今年は食育に参画しようと計画しています。 |
| 武田 |
今、家庭であまり食育ができない状況もあります。宮田小学校のように、給食が一つのモデルになる面もありますね。 |
| 野溝校長 |
そうですね。学校給食でおいしいお米や野菜や果物を食べているということ、育てる会の皆さんの配慮など、子どもたちが家庭に帰って話をするでしょうから、逆に大人が子どもから学ぶ―ということもあると思います。 |
| 武田 |
宮田小学校では、野菜を作っているクラスもたくさんあって、食農にも力を入れているそうですが、実際に自分で栽培してみると、また食べ物に対する気持ちが変わってきますね。 |
| 野溝校長 |
ありがたさもわかると思いますね。子どもたちが、自分たちで栽培したタマネギに手紙を添えて直売所で販売したところ、買ってくださった人から「おいしくいただきました」という手紙が届きました。こういうことで、村の人たちとも交流ができていくといいと思います。 |