| 武田 |
地蜂愛好会の会員の皆さんが持ちかえった女王蜂は、放されて、その後どんなふうになっていくんですか…。 |
| 小木曽 |
女王蜂は、モグラの古巣のような穴などを利用して、小さな部屋が7つほどあるようなピンポン玉ぐらいの大きさの巣を作っていきます。そこまでは、女王蜂一匹の作業です。それから、女王蜂が産んでいって、最初の働き蜂が3、4匹になり、7匹になり、11匹ぐらいになっていきます。そのころから、女王蜂は表へ出なくなります。羽と体のバランスが取れなくなって、飛べなくなってしまうんですね。働き蜂は、水とエサを運んで、巣を大きくしていって、8月ころになると、巣の大きさは直径15aぐらい、巣の中は5段ぐらいになっていきます。一家の繁栄のためにがんばり続けるんですね。そして、秋になって、巣の重さは2〜3`になって、そのころ、オスの段を2段ほど、その下に女王蜂の段を4段ほど作ります。すると、先にオス蜂が外に出て、1週間から10日ほど後に女王蜂が産まれてきます。そして、西日が当たるような日溜りのような場所、例えば夏にアブラムシが活躍したような場所でオス蜂が待っていて、そこへ女王蜂がやってきて交尾します。立派な遺伝子を持ったオス蜂を女王蜂が選んでいくんですね。 |
| 武田 |
それから越冬ということに―。 |
| 小木曽 |
交尾が終わると、女王蜂はエビのように体を曲げて、オスの体を強く噛みます。すると、そのショックでオス蜂が離れて、女王蜂はそれぞれ冬越しをする場所へ飛んでいきます。 |
| 武田 |
その冬越しの場所を、愛好会で取り込みハウスに用意して集めた、ということですね。 |
| 小木曽 |
そうです。そして、越冬した女王蜂が翌年の5月に新しい巣を作っていくんですね。 |