| 武田 |
この2年間で一番感じたことは。 |
| 三井 |
この地域に、こんなにいろんな会社があって、どの企業も元気だと感じましたね。企業の方々にも本当に喜んでいただけたと思っています。 |
| 南 |
大学は、商品を作ることよりも研究、教育が仕事です。企業の現場は実際にいい商品を作る、いいサービスを提供するということ。そこに、いかに企業の皆さんが戦略を立ててやっているかを見せていただけました。これから、地元の企業と産学連携をしていくことを考えると、まず企業をよく知らなければ始まりません。いい経験をしました。 |
| 田山 |
「官」の立場では、これまで上伊那の産業についてデータ、統計で見ていましたが今回、数字ではなくて個々の表情と顔を持った企業、具体的にその姿が見えてきました。しかも、伊那谷という風土の中に立脚しながら、厳しい競争の中で志を立ててやっている企業に触れることができたことは、感銘深いものがありました。 |
| 武田 |
登場した94社の中で、創業者が51人、2代目が24人ということでした。世代交代については、どのように感じましたか。 |
| 三井 |
94社の中に3社の酒屋が入っていますが、3社ともすべて世代交代していますね。創業者も2代目もよく知っていますが、非常にうまくいっていると感じました。2代目は創業者をよく見て、取引先や商品などをよく知っています。3代目になると、親と違うものを作りたいと思うようになって、思いきって改革することによって失敗する例も聞きます。100年以上続いている老舗企業を見ますと、思いきって革新するのではなくて、会社の理念や人、取引先への対応がきちんとできています。例えば、登場した酒屋は、3代目、4代目のところもありますが、若い社長たちがうまく地場のものを生産し、地場のものを使い、地場の人に飲んでもらおうとしている。そういう酒作りを始めているので、安心していいのではと思っています。 |
| 武田 |
機械、精密などは日進月歩で、常に変化しています。そういう場合の世代交代で大切なことは。 |
| 南 |
研究をしていく場合も、5年、10年、30年という具合に、短期、中期、長期の見通しを持ちながらやっています。例えば2代目は、創業者が築いた上に立って、10年、20年先を見越して、どんな技術を学んでいくか―。そこが重要になると思いますね。 |
| 三井 |
長く続いている企業は、商品を変える必要がないというのではなく、時代に即応して、少しずつ商品の変化をしながら続けていく。その難しさはあると思います。ほかに取引先とのきちんとした連携、社長の人間の魅力がなければ―。 |
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