| 武田 |
小坂市長のころは、どんなすがれ追いでしたか。 |
| 小坂 |
初めてすがれの巣を見つけたのは小学校1年生の時です。その感激は今でも忘れませんね。当時は、家の周囲では、すがれを飼うというのが年中行事のようになっていましたから、巣が小さなうちに見つけて掘ってくるわけです。セルロイドを巣の前でいぶして(すがれが気を失っている間に)巣を掘って家の庭で飼って、巣を大きくする。これが、当時の夏から秋にかけての遊びでもあり、私は文化だと思いますね。 |
| 武田 |
巣を取る時に刺されることもありますよね。 |
| 小坂 |
あります。いぶした煙が効いていなかったり、巣がわからなくなったりも…。 |
| 武田 |
自宅で飼うだけでなく、自然の中にある巣を取りに行くことも。 |
| 小坂 |
山あり、谷あり、川あり―。足を擦りむきながら。すがれ追いには走り方もあるんです。足を前に出すというより、上へ上げて走る。障害物があっても進めるように。 |
| 武田 |
膝を高く上げて、上下にピョンピョン跳ねるように行くわけですね。その走り方は、先輩が教えてくれるんですか。 |
| 小坂 |
いいえ。自分で、自然にですね。1`くらい追っていくこともあります。秋になるとどんどん遠くなって、しかも高く飛ぶのでわかりにくくて―。 |
| 武田 |
小松さんは、どうして養蜂業に。 |
| 小松 |
上伊那農業高校に行っていた時、父親が「今は蜜の値がいいから、やれ」と。ところが、2年ほどしたら、砂糖が入ってきて大暴落してしまいましたが。 |
| 武田 |
今はどうですか―。 |
| 小松 |
この2、3年、自然食品ということで蜂蜜の需要は増えています。増えているけれど、国産の蜜は不足しているという状況ですね。自然界とかかわっているということになると思いますが。 |