| 武田 |
例えばダムを造る場合、国と県との予算の関係はどうなっているのでしょうか。 |
| 阿部 |
多目的ダムを造る時の財源=図4参照=ですが、国から50%の補助が出ます。残りの半分が県の負担になるわけですが、県負担の45%を占めるのが起債、すなわち借金です。一般財源は5%です。大まかに言うと国から半分の補助が出て残る半分の90%は借金。わずかな一般財源で大きな事業ができるわけです。経済が右肩あがりの時には良い制度だと思う。しかし、国も地方も借金体質になっているなかで、今後議論される余地があると思っています。 |
| 武田 |
今までは「県の負担は少なく、あとは国に依存してできるから、どんどん造りましょう」という姿勢だったわけですね。とはいっても、これらの財源は我々の税金ですよね。 |
| 阿部 |
米国から財源を持ってくるわけではないんですよね。あくまでも日本。国民が収めた税金でまわっているわけです。そういう意味でも事業のあり方を、冷静に一人ひとりが考えていく時期だと思います。 |
| 武田 |
そうすると、事業の見直しをしなければなりませんよね。 |
| 阿部 |
平成14年度の当初予算も非常に厳しい状況。県も事務事業を聖域なく見直さなければならないとして、取り組んできました。その結果、168事業を廃止、271事業を縮小、23事業を統合し、歳出削減の効果は約50億円になりました。引き続き見直しが必要ですが、単に事業を廃止すればよい、という事ではなく、県民にとって何が本当に必要なのか、また同じ事業でも効率化が図れないか、といった工夫をしていきます。 |
| 武田 |
五輪で多くのものを造りましたが、これからはもう少し我慢しなければならない状況にありますね。 |
| 阿部 |
今まで通りの仕事を漫然と行っていくことは、不可能な時代。県民の暮らしが良くなるためにはどういう財政にすべきか、その視点を常に忘れずに改革に取り組んでいく必要があります。 |
| 武田 |
県もスリム化し、コストがかからない工夫を最大限にしていかないと、県民も納得しませんよね。 |