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田中知事の公共事業見直しで、中断した子ども未来センター建設計画。事業中断から約半年が経過、地元南箕輪村の要請で、荒れた現地は防災、防犯のための保全整備が施され、足を踏み入れても危険の少ない状態へとひとまず姿を戻した。しかし、ぽっかりと空く予定地は「事の難しさ」を物語っている。
写真:子ども未来センター建設予定地を視察する有識者会議のメンバー(5月2日)
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有識者会議が現地を初視察
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保全整備され、きれいになった子ども未来センター建設予定地
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5月2日、有識者会議の委員5人(村上陽一郎氏、黒崎政男氏、竹内幸一氏、宮迫千鶴氏、向山信二氏・養老氏は欠席)と、ディレクターの相木博氏が大芝高原を視察、意見を父わした。「思った以上に広い場所」(相木氏)、「すてきないい所」(黒崎氏)、「きれいな所」(宮迫氏)など称賛の声や、周辺施設とのリンクの必要性、複数プランの提示など、具体的意見も出された。
しかし「有識者会議」が、何をどこまでやるのかが明確になっていないのが現状。その一方で独自に動く委員もいる。竹内氏は、大芝周辺に自然体験から科学的学習までさまざまな分野を体験できる施設や設備を配し、大芝を「基地」的な場所として位置づけ、周辺市町村の既存施設や地元の教育機関とのリンクを図る─といったプランを会議に示し、併せて「人」探しを開始。また、向山氏も、地元意見の聴取に取り組み始めている。 |
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拡大検討委 委員公募へ
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| 同会議の開催を受け、県は、基本構想案策定に参画する「拡大検討委員会」の公募を決めた。人数は4人程度。「県内在住で18歳以上」「意欲を持つ人」などを対象とし、事前提出の作文のほか、書類審査と面接で選考、6月中旬に決定するとしている。これでようやく、県民参加の場が設けられたと言えよう。 |
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南箕輪村は「大芝開発等審議会」を再設置 住民グループも提言作成
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未来センター建設計画正式見直し決定を受け、南箕輪村は今年3月、村関係機関代表者と一般でつくる「大芝開発等審議会」を再設置し、県の提示案への対応を検討する方針を確認した。また、同審議会へ
▽見直し案の最終判断は都市計画法に基づく設置許可の変更申請を受けて下す
▽協議事項は同審議会へ諮る
▽現場保全(フェンス撤去、整地など)
を諮問、当面の対応策検討も要請した。答申は5月中に行われる見込みだが、村では同審議会を「住民意見集約の窓口」として位置付け、県の動きを見ながら協議を深める考えを明らかにしている。
ほかに、住民有志が意見討論などを行っている「子ども未来センターを考える住民フォーラム」は、情報の共有や学習、討論の場の確保など、見直しに関する提案を盛り込んだ提言書を作成。地元自治体、県機関や企業へ送付し、協力支援を求めている。有識者会議へも既に渡している。 |
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その行く手は
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中断から、再び動き出した子ども未来センター事業計画。各分野の専門家が顔をそろえた有識者会議の始動で期待感は高まりつつあるが、そこには課題も付随する。
県は、基本構想のたたき台となる素案を夏ごろまでに作成し、今年度内に基本構想をまとめたい─としているが、依然としてはっきりとした方向性が見えていない有識者会議の現状から、期限内に十分な検討ができるのか、また、示された計画案に対し、地主である村が設置を認めるのか否か─など、眼前には高い壁がそびえている。
いったんすべてを凍結し、「新たな一歩」を踏み出した子ども未来センター。今、求められているのは「早期建設」ではなく、徹底した情報公開と住民参画のもとでの入念な「構想・計画案作成」ではないだろうか。
全国へ、世界へ、情報を発信する拠点となりうる「よりよい施設」となるには、このプロセスが最重要となる。 |
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