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利用者から使いやすさが求められている県伊那文化会館
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伊那毎日新聞社が独自に行った住民アンケートの中で「公共事業で無駄だと思うものは?」という設問の答えに、伊那市にある県伊那文化会館がありました。その理由に「使いづらい」「あまり利用されていない」などが挙げられていました。
そこで、同じく上伊那にある文化会館の一つ、駒ヶ根市文化会館について住民の声などを聞いたところ「市民に近い存在」など好意的な声が多くありました。この違いはどこからくるのでしょうか。会館の話や利用者の声を取材してみました。 |
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県伊那文化会館
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身近な施設として地域文化の拠点となっている駒ヶ根市文化会館
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県伊那文化会館は、南信の文化・芸術活動の拠点として総工費40億円をかけて1988年に完成し、年間2億円という維持費が使われています。駒ヶ根市文化会館は86年に総工費12億円をかけて完成。勤労青少年ホームや働く婦人の家、図書館、博物館、すずらん公園などからなる駒ヶ根総合文化センターの中に建っています。
駒ヶ根市文化会館に対して、利用者は「開かれた市民のための会館という感じ。全国にも誇れる気がする」と話しています。会館スタッフも「制限はあるが、要望を聞き、できるだけ希望に沿うようにやっている。理解してもらえていると思う」と話していました。
市民活動をしている団体の意見を聞きながら演目を決めたり、一緒に自主事業を行うなど、市民とともに会館を育ててきた姿勢が、『全国に誇れる』という声になったのかもしれません。
県伊那文化会館に対しては「料金が高い」「運営が管理的」「住民に開かれた施設にしてほしい」などの声が聞かれます。会館側は利用者懇談会を開いたり、投書箱やホームページの掲示板で広く住民や利用者の声を聞いて可能な範囲で改善を図ってきました。それでもなお、好意的とは言えない声が多いのはなぜでしようか。
駒ヶ根市文化会館は、町の中心にあって交通の便も良く、総合文化センター内という立地から市民が集いやすい条件が整っています。また、館内にはリハーサル室や練習室、会議室があり、文化団体が接点を持ちやすいともいえます。
しかし県伊那文化会館は、見晴らしの良い高台にあるもののアクセスが悪く、リハーサル室や練習室などもありません。大・小ホールをリハーサル用に貸し出してはいますが、日ごろから人が集まるという施設にはなりにくいようで、文化団体が接点をあまり持てません。同会館の場合、利用者と会館との距離が離れているのには物理的条件もかかわっているのかもしれません。 |
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「自分たちの…」意識も必要?
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県伊那文化会館は「地元の人に文化や芸術性のある財産を残すことをしていきたい」「住民から具体的な提案や企画を持ち込んで来てほしい」と話しています。しかし、「地域文化の創造拠点としての自主事業が少ない」と指摘する住民の声があることも事実です。
南信の県民のために建てられた県伊那文化会館。「無駄」と言われる施設のままでいいのでしょうか。今、県伊那文化会館がより開かれた施設になるためには、地域住民の「自分たちの施設」という意識と会館側の努力が必要なのかもしれません。 |
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