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【グラスアート・インストラクター 下島育子さん】 [伊那毎日新聞]
駒ケ根市北割一区
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(2007/7/10)
光を通してさまざまな色に輝くステンドグラス。教会などで目にするその華麗な美しさに魅せられ、いつかは自分の手で作ってみたいとあこがれていた。だが、伝統的なステンドグラスの製作はH型断面の鉛の枠に色ガラスをカットしてはめ込んでゆくため、専門的な工具や高い技術、経験が必要だ。自分にはとても無理―とあきらめていたある日、趣味としてたしなんでいたパッチワークの本の中に「グラスアート」の紹介記事があるのを見つけてむさぼるように読んだ。
グラスアートの基本的な製作方法は、1枚の透明なガラスの表面に亜鉛のリード線(接着剤付き)を図案の線の上に貼り付け、リード線で仕切られた区画の形に合わせて好みの色のフィルム(同じく接着剤付き)を切って貼り付ける―という手軽なもの。リード線は指先で楽に曲げられるほど軟らかいので力は要らず、フィルムを切るのもガラスと違って専用工具や技術は必要なく、カッターやはさみで簡単にできる。
「これだ」と早速出版社に問い合わせて講師を紹介してもらい、少し遠かったが思い切って甲府市の教室に通い始めた。
「やってみて、こんなに簡単にできるのかとびっくりしたり、うれしかったり。ほんの少しのスペースさえあればいいので、自宅のこたつの上でもできるくらい。始めてよかったと心から思いました」
通い始めてから5か月後の05年2月にコースを修了し、長野県で初となる日本グラスアート協会インストラクターの認定証を受けた。自宅の一部を改装して手作り工房「りんごの木」を開き、注文に応じて作品の制作と販売を行うほか、各地のアート展、クラフト展に出展している。創作活動の一方で駒ケ根市、伊那市、飯島町などで教室を開き、幅広い年齢層に技術の指導をしている。
◇ ◇
制作で一番神経を使うのは、フィルムを貼る際、ガラス面との間に気泡ができないようにすることだ。
「ほんの小さな気泡でも作品は台無しになってしまう。だから絶対にほこりが入らないよう、ガラスはアルコールや水でしつこいくらい何回も洗浄するし、部屋の中にもほこりやちりが漂わないように気を使います。小品ならまだしも、一つ一つの区画の面積が広い大作となるとさらに大変。だからこそ、思い通りに仕上がった時の満足感は大きい」
フィルムの色は約100種類にも及ぶ。さらにフィルムを2、3枚重ねることで、自分だけのこだわりの色をつくり出すこともできる。
「どの部分にどんな色を選ぶのかが楽しい。それが作品の個性であり、感性の発揮のしどころです。フィルムやリード線は、色によっては経年変化で渋い色合いになることもあってまた違った味わいも楽しめる。制作は簡単でどなたにでもできますから、一度体験してみませんか。すごく楽しいですよ」
(白鳥文男)
手作り工房「りんごの木」 TEL83・1353
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