社会・くらし
箕輪町 小原流いけ花教室 [伊那毎日新聞]
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(2008/2/22)
箕輪町松島コミュニティセンターの一室。春が訪れたかのような甘い香りが漂う中で、桃、アイリス、菜の花を生ける。
25年以上続く「小原流いけ花教室」。毎月第1・3木曜日の午前中、町内の13人が集まり、小原流長野伊那支部参与の春日セツ子さんに学んでいる。
公民館活動を盛んにしようとサークルの立ち上げに熱心だった当時の町公民館長の協力で、教室が生まれた。発足時から続けている会員は2、3人になってしまったが、友達で誘い合って仲間を増やし常に10人から15人が、年数回の親ぼく会も楽しみに活動。町の文化祭にも出品している。
「花の一生は人間の一生と同じ。芽が出て、伸びて花が咲く。花によっては枯れた姿もまたいい。芽の出から枯れるまでの過程が人生に似ている気がする。それを実感できるのが生け花」と春日さん。「その時々の花を見つめ、息吹を感じる。生の花を生けることは大事」という。
心がけるのは、色彩を美しく、季節感を大切にすること。毎回、春日さんが用意する花材で、たてる形、傾ける形を中心に、一人ひとりが心静かに花と向き合う。異なる花器を使い、仕上がりはそれぞれの個性が表れる。
「何年教わっても上達しなくて困る」「いつも難しいきり。生け花は奥が深いから…」
春日さんの指導を仰ぎ、わずかな花の角度や位置などを直すことでよりよい仕上がりになると、完成した形をしっかりと覚え、各自が家に帰ってもう一度生け直す。そして玄関や部屋に飾るのだという。
見本花として花屋が提供してくれる花材は、春日さんが生け、会場の松島コミュニティセンターに飾って利用者の目を楽しませている。
静かな時間が流れる教室も、けいこが終わると明るい話し声に包まれる。「とにかくきれい」「花を生けると気持ちがいい」。家に飾った花は家族の評判もいいという。
「毎回、楽しみにして来る。まとまりがあっていい」「皆さんとお会いできるのが一番いい」。仲間との交流を大切にしながら、花を見つめ、人生を見つめている。(村上裕子)
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